風俗嬢

2018年03月08日

風俗での値段と自分の価値をリンクさせないためには

風俗の仕事の難しさは、年を重ねるごとに、稼げなくなることであるが、それは入る仕事量が減ることに加えて、時間当たりの単価、給与が減っていくことにある。

容姿のランクにもよるが、若い頃なら60分2万のお店で働けて女子給は1万だったのが、人妻店に変わったら、60分1万、手取り5000円のお店でしか働けなくなってしまう。

それは「風俗で求められる女性としての価値」が下がってしまうことで、しかたがないと思う。

(もちろん、下がらない女性もいる)

しかし、それはあくまでも「風俗嬢としての価値」であり、その人が、「風俗嬢以外の顔」を持っていれば、「風俗嬢としての価値」=「その人の人間としての価値」にはならない。

30代以上の風俗嬢では、離婚して子供を育てるために風俗で働いている人も多い。

そういう人にとって、風俗の仕事は普通の仕事より時給が高く、まあ勤務時間が自由なのが利点たまがら、日給、1、2万でもありがたいと思っている。

しかし、若い頃からずっと風俗で働いてきて、何の「別の人生の構築」をしてこなかった人にとっては「風俗嬢としての価値」=「その人の人間としての価値」であり、それは落ち続ける一方で、別の価値を築くような機械にも恵まれないだろう。


これから、そんな女性が増えていくと思うとゾッとしてしまう。

femmefatalite at 05:57|PermalinkComments(0)

2018年02月24日

風俗は恋人から「許される」ながらするものなの?

風俗嬢兼ライターさんが「つきあう人には風俗で働いていたことを隠せと言っていたけど、今つきあっている人には話している。人の気持ちなんて変わるものだから」と書いたブログが話題になって驚いている。

「風俗で働いていることを恋人に言うかどうか」という問題は、女性本人やつきあう相手によって変わるものだし、どちらが正しいかなんて、一ライターが決めるものでもないし、それに煽動されて、話すことや話さないことを決めるようなものではない。

また、このライターさんは風俗で働いていることやその過去を相手から「許してもらうもの」だと言っているが、本当にそうだろうか?

以前、30代女性が多い人妻店で働いていたとき、たまたま暇で女性が多くいて、なんとなくつきあっている人の話になって、そのなかの全員が彼しか夫がいたが(両方いたのは私だけ?)、夫には隠している人ばかりだったが、彼氏には話している人と内緒にしている人がいた。

話してる人の彼氏さんは自分もよく風俗に行っていて、そのことを話しているので、街ですれ違ったり、お店のパネルでバレるよりは先に話そうと思ったそうだが、彼女が風俗で働いていることをとくに何にも思わないらしい。

飛田で働いているときは、「旦那公認」の人が多く、それは「夫が自分で働くより、女房が自分のカラダで稼いできてくれるのがありがたい」問題もあるのだが、自分が働いて夫の分の生活費も稼いでやっているという気持ちはあってもら「申し訳ない気持ち」や「相手には許してもらう気持ち」なんてもちろん、感じてなかった。

私が彼のことより、家族や仕事や自分の趣味のことを優先していることは申し訳ないと思うけど、風俗で働いていることを申し訳ないと思ったことは1度もないし、彼も私が自分の趣味を彼氏より優先することは快く思ってないようだけど、仕事を優先するのは仕方がないと思ってくれる。

(夜会える人ではなくてよかったよ)

だから、「自分が風俗をしている(いた)ことを彼氏が知ったら申し訳ない」とか「彼氏に申し訳ないないと思いつつ、お金のためにしかたがなく働きいている」という気持ちは分からない。

おそらく「風俗やAVなどエロい仕事が好きでしている女性」と「自分の彼女が風俗やAVなどエロい仕事をしていても気にしない男性」とどちらも少数派だけど、同じ割合ぐらいはいるとおもう。

でも「風俗やAVなどのエロい仕事が嫌いだけどしている」って人が大多数だから、どうしても「隠して付き合う」人やそれがネックになり、生涯独身よ余儀なくされる人が出てくるのだと思う。

こういう言い方をすると残酷だが、本来「カラダを売る仕事をする」ことは「普通の結婚はできない」未来を選択することと等しいことだった。

だが、「風俗で楽しく稼ぎましょ💕」的な求人宣伝カーが街を走るぐらい、風俗に気軽な職業になってしまった。

でも、それを選んだのは自分自身だし、そんな人生はやだと思ったら、愚痴や悲劇のヒロインぶったり、それに共感するより、早く自分と向き合い、軌道修正することを勧める。


femmefatalite at 08:14|PermalinkComments(0)

2018年01月26日

狂った金銭感覚が戻った果て

私はほとんどお金に困ったことがない。

欲しいものをなんでも買ってもらえたわけではないが、親に買ってもらえないものは「必要ではない」とか「分不相応」とか買ってもらえない理由があってしかたがないと思ってた。

中高生ぐらいで「親に買ってもらえないものは、自分が稼いだ金で買えばいいや」と自分の「女性性」を売り始める女性もいるようだが、幸いその世代より早く生まれたこともあって、私はそんな行動にはでなかったが、その大前提として「家が貧しいから買ってもらえないわけではない」からかもしれない。

(が、例えば鈴木涼美さんなどは全然違う)

風俗などに自分の女性性を売る仕事は「若さ」に値段が付くから、それをきちんと分かった上で「いつまでに貯める」ことを考えるのなら、お金の狭められている自分の可能性を広げることができるだろうが、多くの人が「一時期お金がたくさん稼げ使える生活を送った」あと、普通の生活に戻らざるを得ないようだ。

もし、風俗で働きたお金でなにかをしたいという夢があり、その目標に向かって働いているなら、特に金銭感覚が狂うこともないだろうが、「どんなに欲しいもので、お金がないならやめる」という感覚が鈍ったまま「ごく一般的なお給料で生活する」ことは難しいだろう。


少し話はそれるが、風俗の仕事だけをしていた時期が長いと、新しい仕事を探すとき、履歴書に職歴が書けずに困るという問題がある。

それは風俗という職業に対する偏見がもたらすものだが、風俗の仕事をある程度専業でしていて、それから普通の企業に求人するとしたら、その間何を目指してがんばってきたのだろうと疑問に感じる。

何かしたくてその資金を貯めるためな風俗で働くことを選んだのなら、履歴書が必要なことはないはずだし、単にお金が必要なら普通の履歴書に書ける仕事を続けながら、仕事の終わったあとや休日に働くべきではなかったかと思う。

それはともかくとして、「女性としての価値」が少なくなって、お金が少ししか稼げなくなったとしたら、自分が稼げる範囲で生活しざるをえない。

狂った金銭感覚が元に戻るのには、狂っていた時期の倍が掛かるそうだ。

それが本当なら風俗の仕事を20歳から25歳まで続けたらとしたら、35歳になってようやく「普通の金銭感覚」に戻るのか。

毎日風俗店に出勤してもお客のつかない日も多く、月給15万程度。でも店のそばの家賃5万ぐらいのアパートから徒歩や自転車で通い、服はもういらないし、安いメイク道具をたまに買うぐらい、朝はパンかおにぎり、お昼はカップラーメン、夜はお弁当という生活で、なんとか暮らせている40代もたくさん見てきたが、それが「普通の金銭感覚」に戻った姿だとしたらすごく切ないが、あるべきところに戻った感がしていた。




femmefatalite at 07:06|PermalinkComments(0)

2018年01月03日

ヒモとの専業主婦の決定的な違い

飛田で働いて驚いたことのひとつは結婚していて夫が妻の仕事を知っている……というより、夫に勧められて、飛田で働き始めたという女性が多いことだ。

もしかしたら、飛田は求人広告が出しにくく、女性側もネットで店舗の情報を調べにくいので、なかなか一般の人からの求人はなく「自分の恋人や妻を働かせて稼ぎたい」と考える男性からの応募が多いからもしれない。

ちなみに「だんなに連れられてきた」とか「彼女の稼ぎは全部だんなが使ってしまって」という話はすべておばちゃんから聞いただ。

だから、その女性がどんなふうに自分の「ヒモ」について思っているかは知らない。

「二十歳のときに年の離れただんなに連れてこられて20年以上ここで働いている……」なんて話を聞いたら、その女性の人生はたまたま出会ったズルい男のせいで台無しにされてしまった気がして、しばらく笑顔を作ることができなかった。

ヒモの定義で「家事をするしない」という区別があり、家事をするヒモはヒモではなく、主夫というのだということを聞いたことがある。

それは専業主婦家庭の男女の役割が代わっただけではという意見も分かる。

世の中に夫が働いて得た給与を自分で管理し、好きに使っている主婦はいくらでもいる。

妻が風俗で働いているからといって、そのだんなを悪くいうのはおかしいかもしれない。

しかし、専業主婦とヒモとの大きな違いは、配偶者の働き先を自分で決めたりはしないということだ。

相手がどこで働きどれだけの稼ぎがあろうと、そのなかでやりくりするのがたいていの主婦であり、夫に高額だが心身にふたんの掛かる勤め先への転職を求めたりはしない。

そんなことを私が言ったところで、ヒモ夫を持つ女性がどう思っているかは分からない。

若い頃はホストクラブに通ったり男に貢いたが、 収入が激減した今はひとりぼっちという同世代の女性も少なからずいて、そんな女性よりは不幸ではない気が傍目からはしている。

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2018年01月02日

風俗は楽な仕事か?

大晦日から元旦の朝までの風俗勤務をした。

11時に仕事が終わったあと、しばらく暇でシャンパンを開けて飲んだりうたた寝して、午前3時頃からまた仕事が続いた。

朝、7時頃に会ったお客さまから、普段は何をしているのかと聞かれ、「子供もいる主婦」と答えたら、なんでこんな時に働けるのか聞かれてややこしくなりそうだから、「この仕事だけです」と答えたら、「いい身分だねぇ」と言われた。

ちなみにその人は、初詣に行こうと電車に乗ったが、この時間に営業している風俗店があり、すぐに行ける女の子も待機していることを知って途中下車したそうで、名刺を渡されるのは困ると言っていたから妻帯者であるようだが、元旦の早々風俗店に働きに来ている女性は、どちらかというとあまりいい身分ではない気がする。

しかし、私のいつもの大晦日からお正月にかけての過ごし方を思い起こしてみれば、その数日前から大掃除や正月用品、食料の買い出しに明け暮れ、大晦日は朝からおせち料理作りと休む間もなく働いていたし、もっと昔の女性はもっと大変だっただろう。

私は母から「交通費」と称してお金をもらうが、たいていの嫁は只働きだ。

それに比べたら、お蕎麦やらお鍋やらを店長から振る舞ってもらい、暇な時間は待機室でのんびりできた上に、母からもらうよりは少ないものの、店に行く前に取りに行ったおせち料理や酒類、2日3日に食べる食料代を賄える金額をいただけるなんて確かに「いい身分」なのかもしれない。

いや、夫の実家で正月を迎え入れなければならない世の女性たちにしてみれば、それが免除されているだけで、うらやましがられるだろう。

私は顧客と性的な事をするのが苦痛ではないから、「いい身分だねぇ」と言われても、確かにそうかもしれないと、さほど気にならいが、ほとんどの風俗嬢は辛い思いをしながら、お金のために必死で働いていて、「楽に稼げていい」と言われることに腹を立てる人が非常に多い。

しかし、風俗という仕事を選んだのがお金が理由であるのは、風俗でなら、他の仕事では得られない多額のお金が稼げたり、たいていの女性が雇われ、その日のうちに数万のお金が得られるからで、やはり風俗の仕事には「うまみ」があるのだろう。

嫌なら辞めればいいのに、辞められない事実がその男性の言葉を肯定している気がしてならない。





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