趣味のある人とない人性売買における中間搾取者

2018年03月29日

この世のなかは本当に「やり直しができない」のだろうか?

リディラバジャーナルで連載されていた「風俗特集」が終わり、最後に編集長の安部敏樹氏によるまとめが掲載された。

https://journal.ridilover.jp/issues/55?journal_user=journal_user_775&journal_token=20180329061507a7vfBs9g1Qw3XTpS5J

そもそも、最後の最後で「性風俗は“セーフティネット”なのか」で、数年前に結論が出された命題が提示されて唖然としたが、結論にも大きな違和感を感じた。


「新しい仕事に挑戦したい」「再スタートしたい」と思った時に、誰でもやり直しがきく社会をつくっていくためには、本人や支援団体の努力だけではなく、受け皿となる企業や我々一人ひとりが認識を変える必要があるでしょう。


まるで、「1度風俗という仕事をしてしまった人に再スタートの機会を与えないこの世のなか」が悪いような言い方だが、実際にはそんなことない。

私のプライベートな友人で、子育てが一段落して仕事を再開する人も、ご主人の転勤で引っ越したが、その地で別の仕事を始める人などざらにいる。

もちろん、彼女たちは「元風俗嬢」というハンディキャップがあるわけではないが、元風俗嬢さんだって、それを隠して就職活動することは可能だ。

しかし、彼女たちの多くは「好きな時だけ出勤すればいい」「(予約が入ってなければ)10分ぐらい遅れてもかまわない」という通勤スタイルになれたり、「待機室や事務所で誰かにあってもあいさつしなくていい」といった職場のルーズさに慣れ、普通の人が普通にできることができなくなっている。

さらに、最近は美容整形を繰り返す風俗嬢が多いが、服装は地味にできても、1度変えた顔を修正するのは難しく、企業の面接でなんとなく敬遠される原因にもなっているだろう。

また、給与の面でも「日給数万以上ないと嫌だ」と普通の仕事で得られる時給では働けないとシャットアウトしている。

なにか資格を取ったり技術を学べは(プログラミングなどもいいも聞く)、就職ができると知っていても、そのための勉強をするのも嫌だ。

「楽に稼げる仕事」なんて風俗のように「女性性に価値を見いだす」仕事以外にないのに、風俗以外で風俗と同じように「楽に稼ぎたい」と思っている。

そんな人を受け入れる企業も社会もあるわけはない。

だからこそ、風俗の仕事がどんなに嫌でも今まで働いてきたのだし、これからもがんばっここで働くしかないのではと思う。

それを選んだのはあなた自身ではないか。

femmefatalite at 06:46│Comments(0)

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