2016年12月

2016年12月31日

カネと欲望が交差するAV業界の重大ニュース

日刊SPA!のネット記事に『「AV業界2016」重大ニュースTOP10 坂口杏里、80歳で初脱ぎAVデビュー他…』というものがあり、興味深く読んだ。

https://nikkan-spa.jp/1252855?display=b

私的には3位の80歳でAVデビューというニュースに驚いたが、芸能人のAVニュースが1、2位を占め、一般の男性ユーザーには、2位のルックスのよい女性よりも、1位の母親が人気女優で本人の知名度もある女性のほうがよりインパクトあったのだなと感じた。

AV強要問題や所属するAV女優をソープランドに派遣していたプロダクションが逮捕された事件が4位、5位と続き、「モザイクを濃くするなどの対策を考えている」と、今後の行方を心配するかのような結びになっている。

ところで、本文の書き出しは「カネと欲望が交差するAV業界 」となっていて、さも、うさんくさい世界であることを示唆していてなんだか違和感を覚えた。

確かに有名人がAVに出ることを誘われたときには多額の契約金が提示され、もし、それだけのお金がもらわれないのなら、AVに出ることを決意しなかったかもしれない。

1位の紹介には「…ホスト豪遊で母の遺産を食いつぶし借金まみれの果ての転落劇」と書かれている。

しかし、AVに出たい、こんなAVを作ってみたいという純粋な動機でこの業界に係わっている人はいないのだろうか?

また「お金がほしい」と思うこともなにかの「欲望」を持つことは、AVやエロ業界だけに限ったことだろうか?

いや、多くの人が「お金」を欲しがり、「性欲」含む様々な欲望に支配されて生きているのではないか?

この記事を書いた人だって、「『AV業界で起こっていることを一般の人に分かりやすく知らせたい』という純粋な動機」より、原稿料や「ライターとして活躍したい」という欲望を目当てに書いているのではないだろうか?

「カネと欲望が交差するAV業界 」という言葉が気になった重大ニュースであった。




femmefatalite at 06:28|PermalinkComments(0)AVについて 

2016年12月30日

深夜の子供の告白

昨日はニコ生てAV作家で恋愛本の著作もある二村ヒトシさんが、さドワンゴ制作のニコ生『BUZZ WORD NEWS ~2016年の炎上ニュースを消火します』という番組に夜11時から出演されると聞き、子供が寝たあと聞いた。

不倫問題に絡ませて、「他人の不倫なんてどうでもいいことなのによくないとネットに書き込む人はなにか正義を行使するオーガニズムを感じている」という考え方がとてもおもしろかった。

私もよく思うのだが、なぜ不快に思うのか、自分の心を探っ見るべきだと思う。

ところで、今私は実家に帰省中で、子供とふたりで実家の客間で寝ている。

息子が寝ている横でニコ生を聞いていたのだが、寝てると思っていた息子が「セックスはしたことないけど、オナニーはしたことあるよ」といきなり言い出したのだ。

かなり驚いたが、シャワーを当てると気持ちがよくて、白い汁が出て、お風呂のなかに入ってしまったこともあるそうだ。

誰かのことを考えたりするのではなく、単に気持ちがいいのでするだけだそうで、「オナニー」という言葉はネットで調べたそうだ。

年末の帰省中の夜中という特別な環境が、子供の告白を誘ったのかもしらないが、ちゃんと成長していることがうれしかった。

子供にはお互いに好きな人とお互いが気持ちよくなれるセックスをたくさんしてほしい。

できたら、その人と結婚し家庭を作ってほしい。

様々な理由で別れることになったり、振られることもあろうと思うが、故意に女性を傷つけたり、自分の欲望のために相手を利用したりしないでほしい。

そんなことを考えて眠りについたのに、朝方、好きな人の出てくる夢を夢を見てしまったが。


2016年12月29日

幸せなAV出演体験

AV強要問題が広がってAVが規制されることになるかもしれない。

AV反対派の人はAVそのものをなくしたいという人たちもいるし、規制によって「売れる」ものが作られなくなったら倒産するAV制作会社会社も出てくるだろう。

あるAV関係者からAVをネットで販売する大手企業や大手メーカーしか残らず(具体的な企業名を言われた) 、あとはネットで自分達の作った動画を配信、販売する同人AVがAVの主流になると言われたことがある。

(AVをネットで販売する大手企業が生き残れるのはうまく同人AVを扱わえたらの話かもしれない)

AV規制が加速すると本当にそうなるかもしれない。

私は1部の悪徳企業のせいでAV業界全部が悪いものにされる風潮には反対だし、自分自身のAV出演体験を通して、「AVが好きでAVを制作している人の権利は守るべき」と思っているが、ネット配信同人AVの筆頭は、インナーネットの普及にしたがって中間業者の役割がなくなり、顧客がネットで直接商品を購入できるようになる世の中の流れに沿ったものでもあるので、しかたがないと思うこともある。

ちゃんと実力があり、自分が撮りたいものを顧客の見たい形で提供できる製作者なら、インディーズでも活躍できると思う。

AVが儲からなくなっても、今までみたいにボロ儲けできなくとも、関係者が食べていけるだけの収入があればいいのではないだろうか?

これまで、AV強要なと女性の人権を無視したことが行われたのは、「お金のため」にAVを利用した人がいたせいなので、純粋にAVに携わりたい人だけになれば、もう強要被害など起きなくなると思う。

本当にしたい人だけが、出演し制作するAV。

私は一般AVと同人AV2本に出たが、2本ともそんな現場だったので、今でもいい体験ができたと思ってる。

femmefatalite at 06:13|PermalinkComments(0)AVについて 

2016年12月28日

少女凌辱エロ漫画が女子に支持される理由

messy掲載の『少女凌辱エロ漫画がなぜ女子に支持されるのか。「知るかバカうどんファン」インタビュー』を読んだ。

http://mess-y.com/archives/39105

かわいい少女がぼこぼこに殴られたり、レイプさせる「凌辱エロ漫画」で、あまりの悲惨に抜けないという男性もいほどなのに、そんな漫画か好きな女性ファンもいる。

なぜ、どんなところが好きなのかファンの女性2人はこんなふうに答えている。

「これはフィクションだ」と思える安心です。読んでいる最中は、怖い、酷いという思いが強いし読後感も悪い。でも、「ここまで酷いことは、自分の身に起こったことがない。自分の人生はまだマシだ」と思って安心します。

「幼女・少女が『神聖なもの』として描かれていない」

うどん先生の漫画の魅力は、暴力を振るわれたりレイプされたりする女の子が、最後までエッチで気持ちよくならないところ。

女性にとって、犯されるということはセックスではありません。犯されることは、傷付けられることとイコールです。

幼女や少女が「神聖なもの」でないことも、レイプは犯される側にとってはセックスではなく、気持ちよくなるはずもないことも「あたりまえ」のことだが、そうではない作品が「あたりまえ」のように存在している。

レイプ作品を作る側が「これはフィクションです。本当にレイプしたら女性は傷つくし、犯罪行為って見る側が分かっていることを前提で作ってます」と主張しても、「無理やりしても女性は喜ぶよね」と思われているところまで、今の日本は来ているのかもしれないと改めて感じた



femmefatalite at 05:59|PermalinkComments(0)表現の自由と性教育 

2016年12月27日

AV強要がなくなるためにはAVを金儲けの手段にさせない仕組みが必要

tsunamiwaste(@tsunamiwaste16)さんという方が、「その気のない女性でもうまく丸めこんでセックスに持ち込むマニュアルを使った男性」を非難し、恋愛工学などのナンパマニュアルを若い男性が読めないようにする活動をされている。

その人から愛されていると思い、その人との将来も夢見ながら交際の一貫としてセックスしたのに、相手は単に身体目当てだったと知った女性の苦しみはとても理解できるし、相手が傷つくと分かって、自分の欲望を満たそうとする男性は許せない。

私自身、色恋管理された店長の束縛からなかなか逃れなかった経験や、別の男性からも結局は金目当てだったのかと分かった苦い経験もある。

ところで、tsunamiwasteさんは、AV強要問題も、その気のない女性をうまく騙して(カメラの前で)服を脱がし、セックスさせるという点で同じ構造だという。

確かに、その面もあるだろう。

というか、AV黄金期と呼ばれる時代は「AVは金になる」と目論んだ男達が、金儲けの手段として出演する女性を探し、メーカーに提供していたことで成り立っていた。

お金欲しさではなく、自分のエロい姿を見て男性が喜んでくれることがうれしくてAVに出たいと思う女性もいたかもしれないが、お金目当てだったり、「有名になりたい」という漠然とした思いを利用された女性のほうが多かっただろう。

AV製作側も「自分の思うエロを形にしたい」という情熱を持った男性もいただろうが、お金目当ての人もいただろうし、スカウトにいたってはほぼそうだろう。

問題はAVがエロを扱うことではなく、お金を稼ぐ手段として有効なものだと思われていたことだ。

なんの職歴もなくても、道でいい女に声を掛け、AVメーカーに連れていくだけで、多額のお金が手に入ったのだ。

良心の欠片もない守銭奴や他に生きる手立てがなくなんとかして生き延びたいという男たちに利用される隙を与えていた、AV側にも問題がある。

しかし、「金儲けのため」にAVを利用する人たちを排除し、純粋に「映像でエロを極めたい」という人たちだけが、製作現場にもバックヤードにもいることしかできなくなれば、強要出演させられる女性もいなくなると思う。

あるAV関係者が、これから生き残れるのは1部のメジャーメーカだけで、同人AVがメインになるのではと言っているのを聞いたことがある。

私が今年の2月に撮影したAVはまさに同人AVと呼ばれるもので、こんな映像を撮りたいというアメリカ人と日本人女性、そしてその女性から声を掛けられた私、誰も「お金目当て」ではなく、「こんなAVを作りたい」「それに参加したい」という気持ちで集まり、撮影を慣行した。

もしかしたら、最初に「エロい映画」を撮った人も同じ気持ちだったのかもしれない。

しかし、「ビデオカメラを売るためにエロ動画をプレゼントした」という、一見ほほえましくAVが実は世の中から認められてきたことを示すかのようなエピソードのときから、「エロ」はお金のために利用されていたのである。

femmefatalite at 08:30|PermalinkComments(0)AVについて