2016年09月

2016年09月30日

本当に「ガシガシ」はAVの影響なのか?

昨日の記事でとりあげた『AVの弊害 男はみんないい加減気づいてくれ』という記事について考えているが、やはり「ゴシゴシ」はAVの影響というより男の本能だと私には思える。

http://anond.hatelabo.jp/touch/20160924150236

AVの影響を受けているみたいと思えるお客さまにお会いすることが、7、8月に多かった(つまり、ボーナス後など年2回ぐらいしか風俗にはいかない方によくお会いした)が、それは力任せの激しいプレイというより、AVで見ているプレイの再現を期待されたので、そうだと感じたのだ。

例えば、これもよく言われているが、フェラをするときに自分の顔が見えるように舐めたり、わざとらしく音を立てたりすること。

(風俗嬢のテクニックとしてもアリだし、むしろ私はもっとうまくなるようがんばらなければならないことだが、素人女性が恋人から求められたら怒っていい事案だと思う)

あるいは、プレイを続けていくうちに、よく見えやすいよう、よく触られやすいように体位を変えていくのではなく、始めから「ここに身体をもたれて、手はここについて、足はここに上げて」とポーズを決めさせて、それからプレイを始める人などもいて、この男性は「あのAVのこのシーンを体験したい」と思いながら今日の日を楽しみにしてきたのだなぁと思うと、たとえきつい体勢であっても、がんばって期待に応えようという気になった。

しかし、力任せの激しいプレイは、AVで見たプレイの再現というより、気をつけようとしても思わず力が入ってしまったのではないかと思う。

どんなに女性のことをいたわり傷つけまいとしても、実際にその時になれば、自分を押さえられず手マンがエスカレートしてしまうのではないだろうか?

「痛いから優しくして」と言われても、また激しくなってしまうこともあるだろうが、どんなことでも注意されても直るのに時間が掛かるものはある。

経験の少ない男性にはよくあることだと長い目で見てほしい。

それにしても、男性のいたらないところをすべてAVのせいにされてしまうのは、AVに対する一般女性の印象の悪さを象徴しているようで悲しい。

femmefatalite at 05:51|PermalinkComments(0)恋愛とセックス 

2016年09月29日

激しいプレイする男性の問題点は目の前にいる人間の個性を認めないこと

はてなブログの『AVの弊害 男はみんないい加減気づいてくれ』という記事がかなり話題になっているようだ。

http://anond.hatelabo.jp/touch/20160924150236

歴代の彼氏に激しすぎるセックスをされ、それはAVの影響だろう、AVに「これはフィクションです。この方法では女性は感じません」と書いてくれという内容で、私のタイムラインでは「AVが悪いのではなく、AVがファンタジーではないと分からない男性の問題」という意見が多い。

確かに、7、8月に(←これ重要)お会いした若い男性で「AVのようなプレイ」を求めるお客さまに何人かお会いし、年齢が若くなるにつれて、AVの影響を受けている人も多くなるのかな?と思ったが、AVと同様に風俗もファンタジーで、彼女や恋人にはできないことをしに来ているのかもしれないし、「私はいいけど、普通の女性はいやがるわよ」なんてことを言わなくても、それは承知の上での「遊び」だと思っている。

しかし、すごく不思議なのは、目の前にいる女性に「これは痛い」と言われても「そんなことはない」と否定する男性の心情だ。

AVや性的なことうんぬんの前に、男女問わず人間には個性があり、「男はみんなそう」「女はみんなそう」ということなどなく、「大多数の男性はそう」「大多数女性はそう」と認められることであっても、「だけど、自分は違う」、「だけど、目の前にいる○○さんは違う」ということだってあるのだ。

もしかしたら「AVはこう」「みんなそう」というのはいいわけで、「自分は激しいプレイが好きなのに、それを嫌がるおまけがおかしい。普通ではない」と言いたいのかもしれない。

理想的なのは、性的な嗜好がマッチする異性を見つけて、さらに将来を共にするにふさわしい環境で生まれ育った人であり、どんな家庭を作るのかも一致する(あっ、いや、逆か。将来の伴侶になりうる人とセックスしてみて嗜好の一致を確認という順番かも)ことだと思うが、それはとても難しいことかもしれない。

なぜなら、男性向けAVと女性向けAVの違いを知るにつけ、「多くの男性のしたいセックス」と「多くの女性のしたいセックス」は、かけ離れているらしいことが分かってくるから。







femmefatalite at 06:12|PermalinkComments(0)恋愛とセックス 

2016年09月28日

人妻、熟女に、求められているものは?

風俗情報サイト「夜ともネット」に『人妻、熟女風俗が愛される理由とは?』という記事が載っていた。

http://www.yorutomo.net/s/kanto/topics/diary_107.html

18才から風俗の仕事を始めた筆者だが、年齢を重ねた(年齢を確認しようとしたら風俗歴20年だそうで驚いている)今が、一番稼げているそうだ。

アダルト業界では若い女性が一番稼げて、30代まではなんとか仕事ができてもそのうち生活を維持できるほどの収入もなくなり転職を考えざるをえなくなる「40才の壁」という言葉もある。

しかし、この筆者が歳を重ねてからどんどん人気が出てきたのは、若い男性が熟年女性に求める「包容力やテクニック」を自分が持っているからではと分析する。

確かにおもしろい分析で、こういう女性も多いと思う。

しかし、私を気に入ってくれる男性は同世代の恋人感覚の付き合いを求めたり、10才以上歳上で「一見普通だとけど(素人風)、攻めると乱れる攻めがいのあるかわいらしさ」、つまり中年の男性が若い女性に求めるものと同じものを求められる方が多い。

これはお店のカラーや他の在籍女性との兼ね合いによっても違うかも知れない。

前の店では、若い男性からテクニックを求められることが多かったが、これは「梅田のホテヘル」という「風俗をプレイとして楽しみたい」お客さまが多い場所柄、さらに30代前半の女性がメインで40代の私を選ぶ男性は「年上女性としての魅力」を期待して選んだことが大きかったようだ。

今のお店では5、60代の比較的余裕のある方が多く、あまりにも年齢の離れている女性より、少し年上の女性と楽しみたいお客さまも多い。

攻め派のテクニックを売りにしている女性もいるし、若い男性客もいるが、お客さまがサイトの情報をきちんと読んで好みの女性を選んでいるので、私を選ばれることはあまりない。

あるとしても「エロいことをしてくれる年上女性」という期待が多く「おかあさん的な包容力」を求められることはない。

もし、私が「おかあさん的な包容力」を売りにしているお店に移っても、今ほど売れないし稼げないと思う。

ちなみに、30代~40才が人妻系で50代~60代以降が熟女とより細かく分けられて、熟女系はもっと「おかあさん的な包容力」を求められるようだ。

50代、60代になったときのために、テクニックや包容力を身につけていきたい。


femmefatalite at 08:18|PermalinkComments(0)風俗論 

2016年09月27日

どんな支援団体もすべての人を救えるわけではない

私は風俗の仕事をできるだけ長く続けたいと思っている。

だから、風俗の仕事を辞めたあとのことはまったく考えていない。

もし、辞めざるをえなくなったとしても、元の専業主婦に戻って、そのときも書いていたみたいなブログやnoteを書くのを楽しみにしたらいい。

私と同年代のシングルマザー風俗嬢も、子供が独立するまで働ければ(子供がきちんと就職できたならの話だが)、あとは女ひとりなんとか暮らしていける状況にある人が多い。

しかし、若い風俗嬢は、かつてのように「歳をとったら稼げなくなる」ということはなくても、これから恋愛、結婚、出産、育児という人生を歩んでいきたいのなら「風俗を辞めて別の仕事に就く」という道を考えなければならない。

(風俗嬢をしながらでもできなくはないけど)

そんな女性たちを支援する団体があるのは自分には関係なくても、同じ業界にいるものとしてありがたいと思う。

しかし、どんな団体でもすべての人を助けることはできない。

生活に問題を抱える風俗嬢に無料相談会をしている「風テラス」の活動を取材したNHKの番組を見た。

鬱病を抱えた女性に「障害者手帳を申請したらこんな利点があります」というアドバイスしたが、その女性が通っている病院の診断書を持って申請に行ったのは2ヶ月後のことだった。

なぜ、それだけのことをするのに2ヶ月も掛かるのだろうか?と私は思うが、そういう人もたくさんいるのだろう。

もしかして、ためになるアドバイスを受けていてもずっと実行できていない人もいるのかもしれない。

申請に連れていくなど、もっとひとりひとりにきちんと関わるべきだと思う人もいるかもしれないし、「アドバイスだけでなんにも具体的にしてくれない」と、行動できない自分を正当化するために支援団体の行動を非難する人も出てくるかもしれない。

どんな団体の支援もすべての人を救うことはできない。

その団体の限界もあるだろうし、支援される側の問題あるだろう。

「この団体に助けてもらおうとしましたが、助けるもらえなかった」という人がいても、その団体を否定することはできないと私は思っている。

その団体を否定するのなら、その団体ができない方法で救うことを考えるべきだろう。

femmefatalite at 05:43|PermalinkComments(0)風俗論 

2016年09月26日

「困っている人」のためにワタシができる唯一のこと

お金のために風俗の仕事をする人がほとんどなのに、君は珍しいねとよく言われる。

純然たるボランティア以外、どんなに好きな仕事でも「だだではしない」のなら「お金のため」であることには違いないのだが、確かに私は風俗の仕事をしなくても、贅沢をしなければ夫の収入だけで生きていける。

よく「○○の支払期限の明日までに○円稼いで振り込もう」という目標を立てるが、それはモチベーションをあげるためで、その目標金額に達しなくても、銀行からお金を下ろせばいい。

去年の今ぐらいの時期に、母からもらった装飾品類を質屋に持っていったことがある。

私はアクセサリーを付けるのが好きではなく、ほとんどタンスの肥やしになっていたが、仕事がなく不安になったときに「質屋」というものの存在を知り、いくらぐらいになるのが興味もあり、鑑定を依頼した。

想像より高額で、とりあえず20万分換金したが、それは「新しいお店に移ってがんばり取り戻す」というモチベーションになり、実際に2ヶ月後までに取り戻した。

ところで、風俗の仕事が以前より稼げなくなった理由のひとつに「風俗の仕事をするハードルが低くなり、そこまでお金に困っていない人まで参入するようになった」ということがあげられている。

それを聞いたときに「まさに私のことだ」と思った。

実際に、1年前、前のお店が暇なとき「今日、仕事がないと困るんです」という女性がいた。

「今日も暇と思っていたら、本当に暇になってしまうから、今日は忙しいと思いながら店にくる」と言いながらも、悲壮感を漂わせていた。

待機室で他の女性と話をするのは楽しかったが、午後になっても誰も仕事がないまま、時間だけが過ぎていくとどんどん暗くなっていき、待機終了1時間前に私は散歩に出掛けた。

その場にいた女性で、私が何をしようとしているのか分かった人もいただろうが、誰も止めなかった。

ライバルが少なくなると喜んだ人もいるかもしれない。

しかし、私のもくろみは不発に終った。

店の回りを少し歩いただけで、「個人取引」を求める人は何人もいたが、「お店に来て欲しい」という提案に乗ってくれる人はひとりもいなかったからだ。

失意のうちに待機室に戻り、帰宅することを伝えようとしたとき、スタッフさんから「仕事が入った。帰宅時間が遅くなるがかまわないか?」という電話が来て、私はすぐに了承した。

その人はフリー客で、誰でもよかったのだが、待機時間が終わる私を優先してつけてくれたのだと私は感じた。

仕事を終え、事務室に戻ったとき、「今日、仕事がないと困るんです」と言っていた女性がいた。

仕事が入り、お客さまの入室電話待ちかと思ったが、その表情は暗く、出勤表に彼女の名前はもう消えていた。

仕事がないまま、待機時間が終わり、スタッフさんと話をするために事務所にいたのだ。

私はいたたまれない気持ちで落としを受け取り事務所をあとにした。


その後、私はお店を変え、また充実した日々を過ごせるようになった。

しかし、私が働くことで割りを喰っている人もいることは常に心のどこかにあった。

私に何かできることはないか?

風俗嬢やシングルマザー、あるいは貧困家庭の子供を支援している人たちに会うたびに相談している。

その答えはいずれも「寄付をすること」であった。

本当にそれだけしかないのか、分からないけどそれだけはし続けようと思っている。

私が働けるうちは。