2015年11月

2015年11月30日

セックス(?)ボランティア(?)

先月のセックスワークサミットでお会いしたホワイ京都代表の菅原さんから誘いを受けて障害者の射精補助のボランティアをすることになった。

まずは打ち合わせや実習を兼ねて菅原さんに会うために京都に行ってきた。

(ただ京都に行くだけなのはつまらないのでちょっとだけ紅葉も見に行った)

これが健常者なら大阪市内まで出てきてもらってもいいのだが、なにぶん車椅子の身、京都駅から便がよく菅原さん宅からも近い某所で待ち合わせして、一緒にラブホテルまで行くことになった。

菅原さんは介護タクシーを頼んていて、急な変更は難しいようだった。

ホテルは特にバリアフリーにはなっておらず部屋の入り口の段差を車椅子で越えるのが大変だった。

お風呂場の入口ギリギリまで車椅子をつけ、菅原さんを抱ききえるように床におろし、そこで服を脱がせる。

また抱きかかえて浴室に連れていき体を洗う。

バスタオルで体をふき、幸いバスタオルが4枚あったので1枚は車椅子に敷いて座らせる。

それから車椅子でベッドそばまで行き、体をよじらせながらベッドへと移動する。

菅さんの車椅子はスェーデン性でかなり小回りの効くものだったが、もし普通のものだったらもっと大変だっただろう。

ここまでの作業でかなり疲れて、お風呂に入れてベッドまで連れて来るところまでは、プロのヘルパーさんにお願いしてここから私の出番にしてほしいぐらいだった。
(あっ、私もホームヘルパー2級を持っているのだが)

でも、一緒にベッドに横になってからは、最初は少し照れくさかったが、普段の仕事と同じようにリラクックスして行えた。

あっ、いや、本当は「普通の仕事と同じよう」なのはよくなかったらしい。

障害者の射精介助のときは手しか使ってはいけないらしいから。

あとから「今のまずかったでしょうか?」と聞いたら、「本当はまずいけど、その考え方はどうかと思う」という返事で、ホワイトハンズ本部と菅さんの考え方の違いやどのような方法がいいかを、仕事のときにお客さまとするピロートークのように話し合った。

本来の業務外のことをしてしまったのだが、介助の仕方を学べたし、一応「今後ボランティアをする上での講習」と言えなくもない。

しかし、むしろネットでつながりがあり、数回会って少し話をした人に興味を持ち、会う約束をしたらなりゆきで性的関係を持ってしまったとも言えなくもない。

(ちなみにそういうことは3回ほどある。しかしもちろん初めから「エッチ目的」の人とは会うことはおろか話もしないが)

今のお店は掛け持ちは禁止だが、「障害者の射精介助のボランティア」をしてもいいという許可を得ている。

もちろん、私がプライベートで会った人と(仕事を休んで)何をしようが店が関与する問題ではない。

ところで、なぜか私が障害者の射精介助のボランティアをしようと思うのか、菅原さんに会おうと思ったのか、それをひとことで説明するのなら、「興味がある」からである。




femmefatalite at 05:55|PermalinkComments(0)恋愛とセックス 

2015年11月29日

止まり木

少し前から彼から会いたいと言われていて、おとといの260分の仕事が終わったあと「もう疲れたので上がらせてください」とお店に頼んで彼に会うつもりだった。

でも彼には「すごく疲れてしまうかもしれないから約束はできない」と言っていたら次の仕事が入ってしまった。

昨日も2時間ぐらいなら時間があったが仕事が入ってしまった。

結局そのあと会ったのだが、開口一番に「もう俺は必要なくなったか?」と聞かれた。

前の店で暇なときはさんざんラインで愚痴を聞いてもらったのに自分でも身勝手だと思うが、新しい店に変わってどんどん忙しくなり、またプライベートでも「付き合う人の質」が変わるのを感じているなかで、ずっと「同じ場所」に居続けている彼とこのまま一緒にいては自分の成長の妨げになると思っていたてので、そんな気持ちを見透かされたのかと驚いた。

でも、彼と会っているうちにそんな気持ちが薄れてしまった。

彼の現状はすごく停滞しているが、精神的には私よりもっと高いところにいて寛容な気持ちで私を受け入れてくれている。

私が迷うことに適切なアドバイスをくれるし誰にも話せない本音も彼の前でなら何でも話せる。

彼の夢、一番大切に思っていることを聞いたが、お金があれば叶うことでもないし、多少の「幸運」で叶うものでもなかった。

それでも彼が思い続けていれは叶う気がしたし、私が無理に彼のことを変えようとしなくてもいいのだと理解した。

彼と付き合い始めたころ「そのうちもっといいヤツが現れて俺を捨てるだろう」と言われたことを思い出した。

本当にそんな経験を何度もしてきたのだろう。

私は彼にもう辛い思いをさせたくないと思った。

彼のことが大好きで彼とできるだけ長く一緒にいることをこれからも望んでいる。





femmefatalite at 05:30|PermalinkComments(0)恋愛とセックス 

2015年11月28日

攻め好きのお客さま

新しいお店はプレイ時間が70分、100分、130分の3種類しかなくそれより長いコースは100分+70分のように組み合わせて予約することになる。

勤めはじめて約半月で100分×2と130分×2があり、ご予約は130分だったのを70分延期してくれたこともある。

そういうお客さまはずっと攻めたい方であった。

何度もイカされ続けるのも疲れるし触り方が荒いと痛くなることもあるが、嫌で嫌で堪らないとか早く帰りたいとか思ったことはない。

特にシニア世代で風俗で遊ぶだけの余裕がある人はそれなりの材をなした人だし(親の財産を引き継いだにせよ会社を維持して次の代に繋げるのは大変なこと)、お会いしてからホテル入るまでやプレイ中もかなり穏やかで人の気持ちに配慮ができる方なので、多少のわがままはすんなり受け入れられる雰囲気もある。

なにより私の身体や反応を喜んでくださるのがとてもうれしい。

そういう感情はMだとかエロいことが好きとかより、もっと根本的な目上の人に対する尊敬の念のような気がする。

そのあと同世代のお客さまとお会いしてローションをつけての手コキをお願いされて、そういえば前のお店で必要にかられて2回も先輩風俗嬢さんからの指導を受けたのに、最近はまったそのテクニックを披露する機会がなかったことを思い出した。

まあ、これはこれで楽しいけど。

なによりより多くのお客さまから喜ばれるスキルを持つこと、自分を好んでくれるお客さまとより多く出会える環境を作ることがこの仕事を長く続ける秘訣だと思っている。

femmefatalite at 05:18|PermalinkComments(0)お仕事のこと 

2015年11月27日

毛皮のコート

少し前にセールで毛皮のコートを買った。

12万のものが39800円になっていたがラビットファーなのでもともとそんなに高くないものかもしれない。

セール会場で大学時代のことを思いだした。

当時アルバイトしていたお店に行く途中に海外の衣料品を売っているお店があった。

フランスやイタリア製の洋服が手頃な価格で手に入りニットにキュロットパンツみたいなカジュアルな洋服をよく買っていたが、あるとき毛皮のコートのセールをしていた。

たぶん49800円か59800円で貯まってきたバイト代で十分買える金額だった。

白く艶めくそのコートは20代の私にもよく似合っていたように思えたし、店員さんも「普通ならこんな金額では出さない。一生もの」と勧めてくれた。

でも、買わなかった。

そんなものを着ていく場所もなかったし、何よりこんなものを買って母が怒るのが目に見えていたから。

何度か通り掛かる度に気になっていたが、あるときとうとう売れてしまい、そのときになってとても後悔した。

このところ急に寒くなって、少し前に買った毛皮のコートを出してみた。

毛が短く前日会った女性が着ていたコートのような艶っぽさに掛けている気がして、2年前ぐらいに買ったムートンのコートも着てみたが、こちらの襟元や袖口の毛皮のほうが高級感があり感じがよかった。

どちらを着るか迷っているうちに雨が降ってきて、結局ダウンジャケットを着ることにした。

私は、私が若かった頃にできなかったことをしたくて、このコートを買ったのかもしれない。

2015年11月26日

うまくいってる人たち

昨日はブログでの自分のアピール方法の勉強会に参加した。

参加者の多くは小学生以下の子供を持つママさんで、託児コーナーもついていたので子供連れで来ている方もいた。

子供がいながらも午後3時ぐらいまでの自由時間を使って自分のしたいことを叶えている人たちばかりだった。

おととい会った学校のママさんよりもさらに充実した日々を送っているようで、ますます私が「風俗の仕事を通して知り合った女性」とのギャップを感じた。

もちろん風俗の仕事をしている女性でも、彼女たち以上に稼いでいる人もいるし、より自分のしたいことをしている人もいるだろう。

しかし、最近話題になっているように「貧困から逃れるために最後の手段である自分の身体を使ってか稼ごうとしてもうまくいかない女性」もかなり多くいる。

彼女たちの間を隔てているものはなんだろうか?

愛情とお金を掛けて育ててくれた親の存在?

自分を愛し、やりたいことを認めてくれる経済力のある旦那さん?

同じような生活環境にあり、気兼ねなく話し合い助け合える友人たち?

それとも、自分のしたいことをどうやったら実現できるか常に考えているポジティブ思考?

どんなに人も状況も否定せず純真な心で受け入れるその心掛け?

表には出さないだけで、彼女たちにも苦しい思いや理不尽な目に会ったこともあるだろう。

しかし、それを感じさせない輝きがあり、私がずっと感じてきた「うまくいく人」の法則に沿って生きる人の例を実感させてくれた。

昨日は正直、そういう人たちの輪に入りづらく、かなり気疲れしてしまった。

「あなたは何をしていらっしゃるの?」と聞かれて本当のことが答えられなかったのがとても残念だった。

それでも、こらからも定期的にこういう人たちと交流して、自分自身も高めたいと思う。

そして、うまくいかない人たちとの架け橋的存在になれればと考えている。