2014年11月

2014年11月30日

婚外恋愛

お仕事で何人もの男性と性的関係を持っている私ではあるが、少なくとも私が「つきあっている」と思った男性は3人いる。

ひとりめは妻子持ちで、お互いに家庭があることは分かって、それを壊さないことを前提につきあっていた。

今になって思えば対した数ではないと思うけど独身時代300人の女性と経験を持ち、奥さんとなった人は彼の女好きとこれからも浮気されることを了承の上で結婚し、実際に何度か浮気がばれ、なかには家にまで押し掛ける女性もいたが、平然と対応したと話していた。

何度かいさかいを起こしつつもしばらく関係が続いたが、彼の奥さんの存在が私たちの間に間接的な形だが現れるようなことになり、私は毎日その人がどんな生活を送りどんなことを考えているかを目にしなければならなくなった。

彼はたいしたことではない、気にしなけらばいと思っていたようだったが、それを機に私の心は離れていった。

(BGMは中島みゆき『この世に二人だけ』)

ふたりめの男性は離婚経験があり、元妻が引き取った子供は離婚後1度も会っていないそうであった。

何度か子供にも会わせたが、きちんとした常識を持ち躾にも厳しく、食事のマナーを子供に教える彼の姿を見て、夫よりもいい父親になってくれるのではと思ったりした。

離婚することを母親からどんなに嫌でも子供のためにがまんしなさいと反対されていたが、彼の存在を知ったら応援してくれるのではないかと思ったが、この場に至っても親の望む相手とか世間体にこだわる自分が嫌になった。

そもそも、彼を好きになったのは彼の肩書きが一番だったのかもしれない。
彼には今も申し訳なく思っている。

(BGMは中島みゆき『恩知らず』)

さて、今の彼は私よりひとまわりぐらい歳上であるが今まで1度も結婚したことがなく、結婚する気も子供を作る気もないと言っている。

その点でも今の私にはベストな存在であるが、女性よりも生殖機能の衰えの緩やかな男性は、中年いや壮年になってからでも、親子ほど年の離れた女性と結婚し子供を設けてマイホームパパになるなんてあり得るから油断はならないんだけど。

まあ、お互いの人生に責任を持たない関係でいいのかなと思っている。



femmefatalite at 08:01|PermalinkComments(0)恋愛とセックス 

2014年11月28日

自由な人生

朝仕事に行くときと帰るとき、遊女の慰霊碑にお参りしている。

観音像には「今日もいい出逢いがありますように。病気などからお守りください。今日会える方に心から満足してもらえますようがんばります」とお祈りしている。

最後の「がんばります」は「神社に行ったときはお願い事をするのではなく、○○をがんばりますと神様に約束したらいい」と聞いたことがあるからだ。

そして十分の一献金ならぬその日頂いたお金の百分の一のお金をお賽銭として入れている。

慰霊碑に向かっては「どうか安らかに眠ってください」と祈るが、正直あの世のことは分からないし、本当に彼女たちの人生がどれほど悲惨なものだったかは分からない。

幼いころに売られて毎晩客を取られ、病や妊娠中絶などで若くして死んだとしたら気の毒だとは思うが、そのような人生を送らざるを得なかったのは遊女たちだけではない。

多くの女性たちが自分の意思とは関係なく結婚相手を決められ、恋をすることはもちろん、異性と親しく口を聞くことも禁じられていた時代が長く続いていた。

姑にいびられ毎日泣き泣き暮らしたり、出産時に命を落としたり、産後の肥立ちが悪く子供を置いて実家に帰らされた子供を思いながら死んでいった女性も多かっただろう。

戦後少しずつ女性の権利が認められるようになって、男性と同じようにセックスも楽しめるようになりつつある。

そのことによって、恵まれた女性とそうでない女性との格差か広がってきたような気がする。

私は風俗の仕事をすることを選んだことで、それまで思いもしなかった「自由」を手に入れることができた。

それは一般的に女性が結婚・出産後も働き続けることで得られたものなのだが、私の場合、その仕事の性質上、性的な束縛からも解放されてしまったように思う。

そのことは非難されてもしかたがないと思っている。

でも、その是非を問うより、その自由に感謝して常にベストを尽くしていきたい。





femmefatalite at 17:26|PermalinkComments(0)風俗嬢 

2014年11月25日

風俗嬢の子供

先日、SWASHの報告会で会った人とお好み焼きを食べに行った。

ひとりは風俗の仕事をしたことがなく、もうひとりは様々な業種で働いたことがあり、SWASHのような活動がしたいそうだ。

活動を始める際に本名を明かすかどうかで悩んでいて、もし素性を明らかにしたら子供を産むのを諦めると言っていた。

風俗で働いたことがあり、それを配偶者やその家族に伝えるかどうかは別にして結婚し、子供を産むのを産み育てている女性はたくさんいるだろう。

もしかしたら、この仕事に夢中になって、子供を産む機会を逃してしまった女性もいるかもしれない。

でも、この仕事をしてきたことを明らかにすることで、将来子供が自分の母親が風俗の仕事をしていたことを子供が知ってしまったり、そのことで差別されるのが嫌なのだから産みたくないというのは少し残念なぎする。

私はこの仕事を始める前に子供を産み、今も一緒に育てている。

もっと若いうちにこの仕事をしていればと考えることもあるけど、そうしていたらこの子の存在はなかっただろうと思うと、やっぱりこれでよかったのだろうと思う。

私自身はこの仕事をしていることに罪悪感を感じてはいないし、堂々と自分がしていることを話したいと思っている、

自分の両親、特に母親には絶対に知られたくはないが、その心配がなくなり子供もある程度分別がつくようになった頃、このことを話せたらと考えている。

そのときまでに、風俗を取り巻く環境が変わっていたらと思う。

femmefatalite at 16:46|PermalinkComments(0)風俗論 | 風俗嬢

2014年11月23日

「ありのまま」の接客

SWASHの要と友紀子さんのFacebookでの投稿に今一生さんからこんな提案があった。

中卒でもよくわかるセックスワーク・ハンドブックを新規入店のワーカーに配布す店を優良店として認定する格付けをワーカーたちがやるといいかもね。

ハンドブックを店に買ってもらうと同時に、その店のホームページでハンドブックに準じた待遇であることを公表してもらいたいねぇ。その公表の権利をワーカーが実態を査定して年間で買ってもらうというサービス事業があってもいい。

この業界のことやサービスにおけるリスクについてなにも知らない新人に経営者側が何も教えないのが問題ということに対する提案なのであるが、はたしてそれを受け入れるお店はあるだろうか?

みんながそうとは限らないけど、プロとしてのサービスを望むより、仕事になれていない「素人女性」を好む傾向にあり、それはうぶな女性が好まれるという一般な男性の傾向よりぶっちゃけ「すきあれば本番したい。リスクを伴う行為をしたい」という風俗ならではの傾向もあると思う。

なので

「お客はすきあれば入れてこようとするから気をつけて。例えばシャワー室で後ろを向いたすきに入れてこようとするから、絶えず後ろを気にして」とか

「すまたも妊娠の可能性もあるから必ずコンドームをつけさせて。入口付近を擦られるのも危険!」

など、まず教えてくれないし

「うちの店はきちんと教育しています」なんてホームページに掲示するのはマイナスでしかない。

働きたいと思う女性も、きちんとした指導があるお店はめんどくさいと思う傾向があるようで「講習などありません」をウリにする求人広告をよく見かける。

なかには「特別なテクニックは必要ありません。普段通りのあなたでいいのです。接客方法は女性におまかせしています」なんてことを書いているお店もあり、それってどうやってお客をイカせようとするんだ?もしかして「本番店?」と思ってしまう。

そんな求人があるぐらいなので、もしかしたらワーカー側も「めんどくさいテクニックを要求される店より本番容認店のほうがいい」と思っているのかもしれない。

いずれにせよ、働く側がしっかり情報収集して自分の身は自分で守らねばと思っている。


femmefatalite at 11:24|PermalinkComments(0)風俗論 

2014年11月19日

セックスワークはお仕事である

日曜日、彼と別れてからSWASHの報告会に行った。

SWASHのメンバーが8月にオーストラリアのメルボルンで開かれている国際エイズ会議に参加していた実名で登録しているSNSで知り、 それぞれの投稿で活動の様子を知ることができたけど、「いいね!」やコメントが寄せられなくて残念だった。

話はそれるが、メンバーのひとり要さんの投稿にはよく風俗嬢の立場からコメントしたいと思うのだが、そういう投稿に限ってツイッターにはなくてMのアカウントを作ろうかと思うほどだ。

報告会ではオーストラリアでのセックスワーカーへの支援の様子が紹介され、無料でコンドームがもらえたり性病検査が受けられるセンターがあるなど、セックスワークが仕事として認められているようだ。

(コンドームを買えないぐらい貧困しているわけではなく、人が集うための手段のひとつだそう)

発表者のひとりにげいまきまきさんという、ひとりカウパー団という舞踏グループを主催している方のの言っていた言葉が印象に残った

「セックスワークは特別のことではなく普通の仕事だ。今は無理でもいつか、セックスワークが普通の仕事と認識されるようになってほしい」

それは前の日、性風俗業者の被害女性を救う活動をしている人が言っていたのと真逆の願いだ。

そして、それは私の望みでもある。

femmefatalite at 16:39|PermalinkComments(0)風俗論